かえってきました

旦那のお父さんのお葬式を終えて、チューリッヒに帰ってきました。


旦那は8人兄弟姉妹の一番上です。

毎年のクリスマスには兄弟姉妹がどどどっと集まって
なかなかの騒ぎとなるのですが
それでも何人かは海外で暮らしているので
全員が揃うということはまれ。

でも、今回はとうとう土曜日の晩に
兄弟姉妹がそれぞれパートナーと子どもを連れて、大集合。
総勢20人を超えました。


それだけの人数が、一堂に会してご飯を食べ
同じ屋根の下で寝ることができる、というのが
旦那の実家の凄いところだと思うのですが
さすがにこの晩は布団が足りなくて
寒い思いをした人がちらほらいたようです。



大人たちはそれぞれに思いを抱えて
畑に立ってはそこにパパがいるのがおぼろに見えて泣き
デジタルカメラに残っていた映像にパパがいるのを見て目を伏せ
というかんじで
夜もうまく眠れなかったり早く起きてしまったりするのを
お互いそっと気遣って支え合いながら


それでも一家特有の明るさや健やかさで
みんなで畑の手入れをしたり
薪を割ったり
柵から逃げ出してゆうゆうと歩き回る鶏を捕まえたり
近所の丘に散歩に出かけたり
村のプールに行って泳いだりしながら
体を動かし、冗談を言って笑って
兄弟たちが交代で作る、絶品の食事&デザートを味わって


毎日を暮らしました。



子どもたちが
お腹が減ったらもぐもぐ勢いよく食べ
木にのぼり
転んだらうぎゃーと泣き
地下室の冷蔵庫からアイスクリームを盗み出し
亀・猫・鶏・ガチョウ・ウサギ・蜂といる動物たちに見入り
家中のマットレスを集めて飛び跳ね
屋根裏部屋に侵入し
毎日わくわくと暮らしているのも、心強かった。


いまここで起こっていることを見ている子どもたちが
ともすれば思い出にひたりがちな大人の背中を
ぽんぽんとたたいているようで。



パパ、ありがとう。
みんな、ありがとう。


明日は旦那の誕生日です。