妊婦ぐらし@スイス 3


12月って、ほんとうにあっという間に過ぎていってしまいますね。
はっと気付けばもう月半ばです。
スイスでも「師走」って言っていいかも。



今回、日記の内容は「妊婦ぐらし」なのですが
写真はこちらのお店で見かけたクリスマス用品売り場の様子です。
あしからず。。






昨日今日と、いままでこつこつと用意してきたベビー用品を
一気に洗濯しました。


新しく買った物はパッケージから出して
借りた物はそれぞれに刺繍糸で印を付けて
お下がりのものや、私が昔使っていたものも一緒に
洗濯ネットに入れて、洗濯機へ。


我が家の洗濯機は、日本のものと比べると
洗い方が荒っぽいというかダイナミックというか
とにかく、がんがん洗うぜ! という感じなので
念のために洗濯ネットに入れました。


乾いたものからどんどん畳んで
新しく用意したベビー用箪笥にしまっていきます。


こちらは日本よりも乾燥しているためか乾きが早い!
できるだけ布オムツでやってみようと思っているので
乾きが早いのはとっても有り難いこと。
特に、日本から持ってきた昔ながらのさらしの輪オムツは
ほんとにすぐ乾くので重宝しそうです。






こんな準備をしながら日々を過ごしてると
「ざ・臨月」な感じがふつふつと湧いてきて
ああ、長い間一心同体(いや、二心同体)だったお腹の人とも
あとひと月もすればお別れなんだなぁ。。
と、名残惜しくなってきます。


丸いお腹をしてるのも、あとひと月。
足の爪が切れないのも、あとひと月。
「妊婦な自分」にすっかり慣れてしまったので
なんだか不思議な気分です。






いま、私は(スイスでいうところの)37週目に入りました。
いわゆる正産期です。
なので、いつ陣痛が始まってももう大丈夫。


このままなんの問題もなければ助産院で産む予定です。


妊娠初期から後期のはじめまでの検診は
義妹2に紹介してもらった産婦人科医の診療所に通っていましたが
先月からは、出産する予定の助産院で
そこの助産婦による検診を受けています。



ちなみに。。
スイスでは、検診するところと産むところが違うのが一般的。


なかには最初から最後まで大きな病院で、という人もいますが
たいていは、検診は産婦人科の診療所で受けて
産むのは出産用の施設のある病院や助産院、または自宅で
という人がほとんどだと思います。


で、私は診療所で検診→助産院
(もしものときは市の病院へ)
というパターン。


出産準備のためのクラスも
助産院の助産婦にプライベートでお願いして
つい先日、自宅で受けました。






私が産むのは、チューリッヒ市近郊の Bäretswil にある
Geburtshaus Züricher Oberland 助産院です。
http://www.geburtshaus-zho.ch/de/index.php


92年に5人の助産婦が集まって開業し
2011年現在は13人の助産婦で運営されています。


日本の大半の助産院のような
メインの助産婦さんが、検診もお産も
責任者として担当する形とは違っていて
私がお世話になるこの助産院は
スイスの他の医療機関のようなシフト制なので
検診のたびに違う助産婦さんに会うし
出産当日もどの助産婦さんに担当されるのかは
行ってみないとわかりません。


そのことに不安を覚えたこともありましたが
「あなたのお産にベストな人が待ち受けてるわよ〜!」と
出産準備クラスをやってくれた助産婦に言われて
そのあまりにも自信満々な様子に
そうかもな。。と思えたので
いまではどどーんと構えています。






こちらの検診は妊娠後期になっても4週に一度のペース。
臨月になっても、普通の検診のあとは
(もしもそれまでに出産とならなければ)
予定日までぽっかりとあきます。


「なにかあったらいつでも連絡してね」とは言われてるのですが
それにしても、放任されてるなぁ。。
と、日本の様子を見聞きしている私なんかは思いますが
この4週間に一度の検診が頻繁だと感じる人も中にはいるそうで。






この妊娠期間中、なにかしっかり準備したかと問われたら
うぐ。。とことばに詰るほど特になにも熱心にはやっていません。


前にここで書いた、マッサージ・お灸・お茶・読書の他には
妊娠する前から始めていた太極拳に週に1回通ったこと、
気が向いたらヨガのようなストレッチのようなことをしたこと、
天気がよくて気が向いたら散歩をしたこと、くらいです。
気が向いたら、が多いですね。。


それでもおかげさまで、何事もなくここまできました。
臨月になったいまも腰痛や浮腫などもなく
旦那をはじめ、日本やスイスの家族や友だち
いろんな人に支えられながら
とても元気に快適に過ごせています。


ほんとにありがたい。






アレクサンダー・テクニークのアイデアも存分に活用しました。


特に、腰痛の予防には最適でした。
妊娠初期から骨盤が大きく開きはじめ
腰まわりの関節もゆるゆるになっていき
なおかつお腹がどんどん大きくなっていく妊娠期間。
背中・腰・肩への負担につながることが満載です。


ややもすると「ざ・妊婦」な姿勢、つまり背中を反らせた姿勢を
とりがちになってしまいます。
お腹が大きくなって、圧迫感がでてきてからは特に。。


なので、それに気付いたらまずひと呼吸して
自分ぜんたいを思い出してみる。
そして、頭が脊椎の上で繊細にバランスして
背中がひろーくながーくなっていく。。と思ってみる。
すると、呼吸が深くなり、体に感じる重さも減って
なにをするのもわりとらくちんでした。



また、妊娠期間中は、週ごと、いや日ごとに
自分の体や気持ちがどんどん変わります。
それはまるで、大嵐が週ごと日ごとにやってくるようでした。


その「予測できない大嵐」にどう反応するか
その中でより快適に暮らすには、ということにも
アレクサンダー・テクニークのアイデアは使えました。


ほんとに、学んだ甲斐があった。。としみじみ思っています。




無理!なときには旦那に手伝ってもらいながら
なによりも自分の内側の声に耳を傾けながら
もちろん、時々わんわん泣いたり
怒りがぼーーーーん!と爆発したりもしながら
やってきました。



さーて。
あとは産むだけ。
お腹の人との、正真正銘1回こっきりのお産を
ぞんぶんに楽しみたいと思います。





これは、甥っ子(先月紹介した Taufe 幼児洗礼を受けた子です)
が生まれた際に、親類から送られたプレゼント。


こちらでは、子どもが生まれると家の前に
こんな風に名前と誕生日を書き入れた看板(?)をたてるらしく
初めて見たときはギョッとしましたが
けっこうよく見かけるので
いまではもう慣れてしまった風景です。


これはキリン型ですが、よく見るのはコウノトリ型。
そう、やっぱりベイビーはコウノトリが運んでくるのだそうで。。






このブログ、しばらくの間お休みをいただきます。


子宮と目の神経はどうやら関係が深いらしく
なるべく子宮にはゆったり過ごしてもらって
充分柔らかくなっていただきたいので
PCに向かう時間を減らしていこうかなと。


でも、そうやってルールを作らなくても
臨月に入るころからPCや本に長時間目を注ぐこと自体が
だんだんと難しくなっていて、ほんとに体は正直だな〜と思います。



それでは、お産のあとにお会いしましょう。
みなさんお元気で!
たのしいクリスマスとお正月をお迎えください。



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