養蜂手始め 3

さてさて。


師匠いはく
「スムーズな仕事は道具の手入れから」
というわけで、養蜂に使う器具の手入れです。

この日は、お日さまが照ってるものの風が冷たかったので
道具類を地下の仕事場からサンルームにもってきました。


まずはこれ。

蜂たちが蜜を集めておく部分です。


どこもかしこも蜜蝋がこびりついているので
道具をつかってこそげ取っていきます。

平たいところは、写真のような道具で。
溝のところは、千枚通しのような先の尖った道具で。

これがまた、ねっとりみっちりしていて、力がいるのですが
木枠の素材がわりと柔らかい木を使っていて
うっかり力を入れる方向と加減を間違えると
枠を削ってしまうので
ゆっくりと注意深くやっていきます。


枠のあちらこちらに、蛹のはいった繭状のものがあるので
これも取っていきます。
中にいる虫は蜜蝋が大好きで、そこらじゅうに穴をあけていくので
これを見逃すとあとあと大変なのです。

これは、もうすでに食べられちゃった後。


木枠がきれいになったら、蜜蝋シートをはめます。
蜂たちが蜜蝋で六角形の部屋を作っていくのですが
このシートがあると
スムーズに部屋作りを始められるというわけ。

このシートも蜜蝋でできています。

ここから蜂たちは蜜蝋で部屋を作っていく。

どんどん壁を高くしていって、蜂蜜を詰めて、蓋をする。

蜂蜜を採取するときは、この蓋を開けて
この木枠を撹拌する機械にはめて
ぶんぶん回して蜂蜜を取り出すのです。



で、蜜蝋やら虫やら虫の寝床やらをこそげ落とし
きれいになった木枠を箱にはめて、出来上がり。

地下の仕事部屋に、箱を積み上げていきます。


お父さんは、シーズンに向けて新しい木枠を購入していたようで
真新しいものもたくさんありました。
それらも、ブラシでホコリを落として箱にはめて
一緒に積み上げました。


養蜂手始め 4 につづきます。