12月です


とうとう12月に入りましたね。


ふと振り返ってみて思ったのですが
11月中、チューリッヒ近郊に雨が降ったことが
果たしてあっただろうか・・?
霧で水蒸気むんむんな日はあったのですが
しっかりと雨が降った日はなかったかも。


今日も朝から青空がひろがり、気持ちいい晩秋の日なのですが
ラズベリー・ブルーベリー・ブドウなど
新しく庭に植えた植物たちは
果たしてちゃんと根をつけてくれたのかなぁ。
と、なんとなく心配になりながら
今朝も水やりをしました。





さてさて、12月。
どこもかしこもすっかりクリスマス一色です。


先日チューリッヒ市内に出かけて行ったら
もうすでにクリスマスマーケットは賑わってるし


スワロフスキーのクリスマスツリーも
今年も燦然とそびえ立っているし


バンホフシュトラッセの電飾はついてるし


なんだか圧倒されてしまいました。。





先週は、ポストにいくつかアドベントカレンダーが届きました。


このアニメが大好きな友だちが近所に住んでいて
たぶん彼が通りがかりにポストに入れてくれたのだと思われます。


これは毎年恒例、バードウォッチング会から送られてくるもの。
ぐっと寄ってみましょう。
1日のところを開けたら・・

フクロウのお出まし。





そして、そろそろ旦那の Gottkinder 向けに
プレゼントを用意しなくてはなりません。


Gottkinder というのは西洋特有の文化でしょうか。
英語圏で「ゴッドファーザー」「ゴッドマザー」と呼ばれるもので
映画のタイトルにもあるくらいですから
わりとみなさん耳馴染みのあるものなのかな。


スイスでも、子どもが生まれた際
両親の兄弟姉妹や親しい友人のなかから
Götti (男)と Gotta (女)を1人ずつ指名します。


(前回に引き続き)ヨーロッパが貧しかった時代の名残で
人が、いまとは比べものにならないくらい
あっさりと早くに亡くなることが多かった頃の習慣です。
Götti と Gotta には、もし両親になにかあった場合
彼らが親代わりとなって Gottkind を養育する責任がありました。


アルプスの少女ハイジも
早くに両親を亡くして叔母のデーテと一緒に暮らしていましたが
あのデーテは、ハイジの Gotta にあたる人なのかもしれません。




で、旦那には3人の Gottkinder がいるので
まずは、12月6日のサミ・クラウスの日にあわせて
こんなささやかなプレゼントを用意しました。


中身は、チョコレートとキャンディーとナッツ。



12月6日?
なぜにサミ・クラウス??
とハテナが頭に浮かんだあなた。
私も2年前のクリスマスのとき、まさに同じ状態でした。


そう。
スイスでは、クリスマスにサンタクロースは来ません!
がーん。。
しかも、夜中に煙突から入ってくるなんてことはいたしません!
ごーん。。



12月6日、サミ・クラウス(サンタクロース)は
堂々とドアから入ってきて
子どもたちにプレゼントをくれるのであります。
しかも、サミ・クラウスだけではなく
茶色いガウンを着た Schmutzli という汚いおっさんも
大きなずだ袋を担いで一緒にやってきます。


で、サミ・クラウスと Schmutzli は
子どもたち1人ひとりの1年の所業が書かれた分厚い本を取り出し
「君はお母さんを手伝って、宿題も一度も忘れなかったんだね」
「人参が食べられるようになったんだね」
「妹を何回も叩いたそうじゃないか」
「お父さんの大事なものを壊したのかい」
などと、1人ずつみっちりと面談します。


わりあいに良い子だったとみなされたら
サミ・クラウスから小さなプレゼントがもらえるのですが
もしも悪い子だったとみなされたら
Schmutzli が担いでるずだ袋に入れられて森に連れて行かれ
そこで働かなければいけないのです!


がーーーーーん!!




旦那に、子ども時代のサミ・クラウスの日の思い出を聞くと
ふーーーと遠い目をして
「あれはほんとうに怖かったな。
 サミ・クラウスの本には事細かに僕のことが書いてあって
 しかも誰も知らないようなことまで調べ上げられてて
 それが両親にばれるのがほんとうに恐ろしかった。
 しかも、友だちのなかで1人森に連れて行かれた子がいて
 その子はどうしようもない悪ガキだったんだけど
 ああ、ほんとうに連れて行かれてしまうんだ!って驚いて
 あのときは泣いちゃったよ」
と、ぽつぽつ話してくれましたが
アナタ、ちょっとそれ、トラウマになってるね・・?
と心配になってしまいました。


日本の秋田のナマハゲと通じるものがありますよね。
暗く寒い冬に、異形のものがいきなりやってきて
子どもたちをビビらせて回るところが。。


キリスト教文化が入ってくる前のこの地域の伝統行事が
いまでもかすかに残っているところが面白いですよね。





ええと。
じゃあ、スイスではクリスマスにプレゼントはもらえないのか??
とハテナが頭に浮かんだあなた。
私も2年前は同じ疑問が浮かんだものです。。


その答えは、またの機会に〜



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