スイスドイツ語カード発見と、谷川俊太郎さんの詩の朗読会に行ったことと


とまぁ、タイトル通りの日記なのですが。。





先日チューリッヒの旧市街を散歩していたら
土産物屋さんの店先のカードスタンドに
スイスドイツ語が並んでいるのを見つけました。




スイスドイツ語は話し言葉なので
文字表記は無理、ということになっていて
(でも、ドイツ語圏のスイス人同士のメールでは
 スイスドイツ語でやりとりしてるような。。)
テレビではスイスドイツ語が炸裂していても
新聞や雑誌などの文字媒体では
標準ドイツ語のみがならんでいる、ドイツ語圏スイス。


なので、このカードたちを見た時は
おおー、こんな感じですか! と1人で盛り上がりました。



ドイツ本国の人々からは、完全に外国語扱いのスイスドイツ語。
それが飛び交うチューリッヒで標準ドイツ語を学ぶ空しさ。。



そんなわけで
私の標準ドイツ語学習意欲は完全に眠りこけているのですが
昨日、それをちょんちょんと刺激する出来事がありました。


谷川俊太郎さんがスイス人の詩人Juerg Halterさんと作った
詩集の朗読会に行ってきたのです。






これが、その詩集。
「話す水」というタイトルがついています。



袋とじになった内側にモノクロの写真が印刷されていたりと
とても凝った美しい製本スタイルです。


谷川さんの詩とJuerg Halterさんの詩の日本語訳は赤
Juerg Halterさんの詩と谷川さんの詩のドイツ語訳は黒
と、シンプルにかつ明確に印刷されています。




まったく似通ったところのなさそうな、この2つの言語が
同じように詩情をたたえて静かに並んでいるのを眺めるだけで
なんとなく落ち着きます。


アーレ川沿いの古いLandhausの中で行われた朗読会で
谷川さんとJuerg Halterさんの交互の朗読を聞いていると
ますますその落ち着きは深まりました。





なんだろう。


「ドイツ語勉強しなきゃ」というプレッシャーがありつつ
生来の「勉強いやだー」な感じが頑固に根を張り
「勉強しても日常では活かせない」という悲しさもあり
ドイツ語について、いろいろな思いが渦巻いて
ぐるぐるがちゃがちゃ混乱していたのが
すーっと少し静まった感覚があります。




めんどうくさい、とか
いろいろつらい、とか
そういう山のように積まれた言い訳は
やっぱり私の奥の奥から出てくることばではなくて。


人と繋がりたいという思いや
すこしでも通じたらうれしい感じ。
それが私の奥の奥にあることのようです。




ただ笑顔や挨拶や簡単なやりとりだけで通じたものであっても
うれしい。
たのしい。


そういう思いにリードされてすすんでいきたいなぁ。。




ともすれば、ペラペラと不自由なく喋るところを理想として
それが出来ないことを悔しがったり恥ずかしがったりと
なんだか階段を5段飛ばしくらいですすもうとしちゃうのですが
まずは自分の足もとからちょっとずつやっていけばいいんだよな
と、しみじみ思いました。




ふう。





買った詩集にお2人のサインを頂いて
カフェで待ってくれていた旦那とちびのところに行くと
ちびは、頭上の揺れる葉っぱに夢中。



リンデンバウムもそろそろ花が咲きそうです。



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