家族旅行で Soglioソーリオへ 2


ソーリオの街角。




このあたりはとても急峻な山間で農業をしようにも大変だし
土もそんなに肥えていないようだし
牛や山羊を飼って、家の裏でちょっと畑をするくらいだろうに
どうやって人々は現金収入を得ていたのかなぁ。。


と、考えていたのですが
ソーリオ村に登ってくる途中に、答えがありました。



古い栗の林です。


ここの栗は大きくて甘い品種で
昔はこの栗を収穫・加工して売るのが
この地域の主な産業だったようです。


木々の間に見える小屋は
アルプスではよく見る家畜小屋に似た造りで
屋根裏部分が板張りでした。
なのでてっきりこれも家畜小屋だと思ったのですが
もしかすると栗を乾燥するのに使った小屋かもしれません。


この地域には、伝統的な栗の乾燥・加工方法が
代々伝わっているそうです。





これがアルプスでよく見かける家畜小屋。


屋根裏の壁が、隙間をあけた板張りで
風がよく通るようになっています。
ここでヘイと呼ばれる、夏の間に刈りとった牧草を保存して
下にいる牛に餌として与えていたそうです。


エンガディンでは、農家の家の地下部分が
家畜小屋になっているのもよく見かけます。



夏の間山に放牧していた家畜を
冬になると家の地下に入れて飼い
その家畜が放つ体熱が
地上階で暮らす人間の床を温める仕組みになっています。






ソーリオ村へは、イン川に沿って走る国道3号線から
蛇腹に曲がりまくる道を上って



途中、こんな可愛いイタリアとの国境を横目に
まだまだ曲がりまくる道を上って、ようやく辿り着きます。


(私たちベビー連れは車で上がり
 他の人たちは(もちろん)歩いて上がりました)



ソーリオ村の入り口。



ここはイタリア語圏です。





小さい村ながらペンションもありました。


その名も、ペンション・ねずみ。
いや〜、どうだろうそのネーミングセンス。。




ドイツ語圏では、まずお目にかかれないであろう
ダイナミックかつ大胆な雨戸の留め方。




村のどこにいても
ちょっとひらけたところに出て見回すと
いつでも村の中心の教会が見えます。




この村で採れたハーブをふんだんに使った
石鹸やオイルを扱う「Soglio」の直売店もありました。
http://www.soglio-produkte.ch/



ここのものは、ホテルのアメニティに使われていたり
チューリッヒ中央駅で水曜日にひらかれるマーケットでも
お店があるので、知っている方も多いかもしれません。


ハーブの香り、というと
たいてい優しい香りに加工されていますが
ここのものは野生そのままの香り。
私と旦那は好きで、よく使っています。





次回は、この「Soglio」の小さな工場を
見学したときのことを書きますね。



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