晩秋の散歩


先日は、うろこ雲のようなのが空いっぱいにひろがっていました。
夕方の写真なので若干暗めでごめんなさい。


湖に向かって小川沿いをいく散歩コースを
「ほんのひと月前は、もっと木に葉っぱがついてたよね」
「それに空気ももっと暖かかった気がする」
などと、ぽつぽつ話しながら歩きました。


かぼちゃ祭りのときもこのコースを歩いたのですが
あのときは8月の終わりで
緑みどり!みどり爆発!という感じの木立だったのが
11月のいまはこんな感じです。


すっかり冬モードだ。。




前に紹介したときは(1ヶ月前くらいでしょうか)
ぷりぷりっとしていた Pfaffenkäppchen も
だんだんと萎れてきています。


ウォルナッツはすっかり葉が落ちて
来年早々に咲かせる花芽の準備が整っていました。


まだまだ綺麗な色合いを
じっくりと見せてくれる植物もいます。



最寄りの駅前にある美味しいパン屋さんが
ずっと工事をしていたのですが
それもようやく終わったよう。
寄り道して見てみると
なんとひろーいカフェが併設されています。
しかも日曜日もやっている!


わーいわーい。
念願のご近所カフェです。


というような嬉しい発見もありつつ
てくてく。。




Wasseramsel を見かけました。
日本ではカワガラスと呼ばれている鳥。

これは水中の虫を捕まえているところです。


この鳥はダイビングが得意で
ここは浅い小川だから頭を突っ込むくらいですが
もっと深い川にもじゃぼん!と入っていって
潜水し、泳ぎ、川底をとことこ歩いたりもして
水中に住むさまざまな昆虫を食べて暮らしています。


昆虫を餌にする他の鳥たちは
いまごろはイタリア南部やアフリカ北部まで
とっくに飛んでいっているのですが
この鳥だけは冬の間もスイスに留まり
水中の昆虫をぼちぼち食べながら寒い冬を越すのです。


「胸の白いのは、歌の代わりなんだよ」と、旦那。
歌の代わりに胸が白いってどういうこと? と頭をひねっていると
「この鳥はいつも川沿いにいるでしょう。
 川はいつでも水が流れる音がするよね。
 うるさいくらいに。
 雌を口説きたくて歌をうたっても雌には聞こえないの。
 だから、代わりにこの白いところをばばーんと見せて
 『ここに魅力的なあんたの仲間がいるよ〜』って
 アピールするわけ」
と説明してくれました。


見てると、虫を捕っていないときに
石の上でちょこちょこと上下に動いています。
これが『オレ、ここにいるよ〜』っていうアピールなんだそうで。


鳥もいろいろ工夫して生きてますね。



湖沿いの自然保護区域の原っぱでは Graureiher を見ました。
日本で言う、アオサギです。
日本では青色、スイスでは灰色に見えるのらしい。。


注意深く一歩一歩足を進めていて
最初はなにを狙っているのかよくわからなかったのですが
どうやら地中のネズミに狙いを定めている様子。


一足ひとあし、地面の柔らかさや地中の様子を探って
(ネズミの通り道の上はふかふかと柔らかいですし
 ネズミが通るとかすかに振動があります)
あ!いる! となるが早いか
その長いクチバシをぶっすりと地面に突き刺すのです。


その時点では、ネズミは捕まえたものの口は閉じたまま。


そのあとどうするかと言えば
何回も目撃している旦那いはく
「空中にぽーんとネズミを放り投げて
 長いクチバシをぱかっと開けて待ち受け
 すこんと喉で受け止めるんだよ。見事だよ!」
とのこと。


す、すごい。。




白樺の並木の脇にある小さな池の前のベンチに座って
そんな鳥たちの暮らしぶりを聞いていたら
なんだかひろやかな気持ちになっていきました。



いろんな鳥も
他のいろんな生き物も
それぞれに創意工夫しながら
ここで暮らしているんだなぁ。。




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